第391章

村野池は深く息を吸い込んだ。

「それには時間がかかる。だが、ククにはその猶予がない」

不意に、桂川翼が口を開く。

「ククちゃんの血液型は?」

「B型だ」

村野池が即答する。

桂川翼が手を挙げた。

「俺はB型だ。輸血なら俺がやる」

前田南の視線が彼に注がれる。その声は震えていた。

「ありがとう……本当にありがとう。もしククが助かったら、一つだけ何でも願いを聞いてあげる。何でも言って」

桂川翼は首を横に振った。

「見返りが欲しくてやるわけじゃない。前田社長には世話になったし、ただ血を分けるだけだ」

村野池は直ちに看護師へ指示し、彼を無菌室での消毒へと向かわせた。

「御託...

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